タイトルなんてラララ

芸術が「教養」になって以降、作品には、言及されるためのタイトルが必要になった。作品タイトルに用いられる「言語」は、解釈の余地を狭める解像度の高いツールであるがゆえに、鑑賞者の感性的認識を是とする近代美学の視座と矛盾している。本作は、「名付ける権利」を作家から鑑賞者に譲渡するものである。気ままに増殖し、共有される鑑賞者ごとの解釈が、その都度正式な作品タイトルになる。これにより、作家と鑑賞者が同じレイヤーに配置され、鑑賞者同士も相互に作用しながら、作品にコミットする全員が、共犯関係を結ぶことになる。「教養」であるがゆえに、言語空間を必要とする昨今の美の探求に対し、タイトルに可塑性を与えることで、「自由な解釈」を開き続ける。

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企画 / 制作
佐々木 遊太

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