Alive

授業中に利用していた「ゴリ貝」でしたが、授業が終わり、Zoomを閉じた後も時折鳴くようになりました。操作できるのは学生さんだけでしたが、誰が鳴らしているのかも、その目的もわからないコミュニケーションが生まれ、それを掘り下げたいと考えて実装したのが、本作「Alive」です。

「Alive」は、不特定多数の人々が同じ実空間を共有できるウェブサイトです。ユーザーがサイトにアクセスし、マウスカーソルをブラウザ上に重ねると、ライブで映し出されたある部屋にそのカーソルが現れます。つまり、自身がマウスカーソルになって特定の空間にワープし、ひとりの時間を過ごしたり、そこに集う他の人々とリアルタイムにコミュニケーションできるウェブサイトです。各ユーザーは、マウスカーソルとして表現されるので、属性がはぎ取られます。また、ユーザーに許容されているのはX座標とY座標の変化、すなわち運動だけで、言語の余地はありません。

インターネットを超えたマウスカーソルは、自然と自身の意識と重なり合い、布やプラスチックといった素材の違いや、角や段差などの空間的ギャップを、「感触」としてもたらします。例えば自分以外のマウスカーソルが、ある範囲を超えて近付くと、リアルな身体と同じように距離を取りたくなります。しかし、マウスカーソル同士でコミュニケーションをとり、共に踊ったり、同じ箇所に留まったりするなかで、次第に距離が縮まり、つながりあったり、重なったりできるようになります。このように、現実の身体を忘れ、インターネット越しの「意識」だけが触れ合う実空間として、「Alive」はそこにあります。

作品サイト
https://alive.salon
※PCから閲覧してください

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Monkey Fitness

鑑賞者の認知に起こる現象として、私たちの暮らす世界とは異なる、「コントロール可能な時空」を構築する作品。基盤となるのは、「空間スクリーン」という技術である。これは、特殊な回転体とプロジェクターを用いて、安価・簡易に、視域を限定しない裸眼立体視を実現するもの。「空間スクリーン」は、作者が投影原理を考案し、立体造形、及び金属加工を専門とする同僚と共に改良を進めてきたもので、東京藝術大学より特許出願中である。具体的には、3Dモデルを奥に向かって輪切りにし、それらを視聴者の目が追いつかない速さで特殊な構造体に投影することで、光の立体を構築するもの。こうして構築した立体に対し、さらに時間的な変化を与えることで、擬似的な時空を生み出す。視覚現象としての時空に踊る猿は、時間とは何か、空間とは何か、立体にとって質量とは何か、「見る」とはどういうことか、私たちが認識している世界とは何か、そして、存在とは何かを問いかける。また、視域を限定しない性質上、「皆で映像を取り囲んで観察する」というこれまでに無いアクティビティを実現する。

※本研究は、JST、COI、JPMJCE1308 の支援を受けたものです。

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猫との共有

拙作「ズームイン顔」を猫向けにチューニングし、野良猫に体験してもらう様子を記録したドキュメンタリー映像。機械学習で猫の顔パターンを生成し、それまで参照していた人間の顔パターンと差し替えて、アプリケーションとして実現した。コンピューターによるインタラクティブの射程を、人間から動物へと広げ、「見当のつかないリアクションを見たい」という欲求にもとづいて制作した。

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金魚眼

浮世絵師・歌川国芳が擬人化したユーモラスな金魚たちを通して、その自然観を体感してもらう巡回型展示。浮世絵のクローン文化財(先端技術による複製の浮世絵)、国芳金魚の顔はめペーパークラフト、猫に狙われる金魚の眼差しを体験できるVRから成る。特にVRについては、水瓶の底に沈めた360度カメラの映像に、アニメ化した金魚をリアルタイムに合成したものをHMDで見渡すことで、ひとりで楽しむ「没入感」とは異なる、みんなで楽しむ「場をつくるVR」を実現した。

YouTube

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「どうぞどうぞ」をしらべる

日本を代表するお笑いトリオ、ダチョウ倶楽部さんの代名詞的ギャグである、通称「どうぞどうぞ」がはらむおかしみを、理論化とそれに基づく実装の揺り戻しで、「制作につながる知恵」にするプロジェクト。実装は、メディアを問わない実装は、22点にのぼった。また、助成に採択され、3331 Arts Chiyoda(東京)、Y gion(京都)で個展を開催した。個展に際しては、科学コミュニケーターとのトークイベントを実施し、研究と制作の違いを検討した。

ウェブサイト
https://dozo-dozo.tech/

助成
平成30年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業

個展
「どうぞどうぞ」をしらべる 外神田 @ 3331 Arts Chiyoda
「どうぞどうぞ」をしらべる 祇園 @ Y gion

出展
ENCOUNTERS 平成30年度メディア芸術クリエイター育成支援事業成果プレゼンテーション @ Ginza Sony Park
SF=すこしふしぎ展 @ オリエ アート・ギャラリー

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