openSE

各種配信において、聞き手が話し手サイドに効果音やかけ声を送信し、話し手のマイクを通して皆でそれを共有するウェブアプリケーションです。Clubhouseなどの配信空間におけるインタラクションは、「話す」か「聞く」の2択で、ある意味では0か100です。そんななか、50くらいのコミュニケーションを作れないかと思って実装しました。2020年4月、大学院で授業をするにあたって、全面Zoomになりました。受講生の皆さんとのフィジカルなコミュニケーションが封じられたなか、先生(自分)のいる空間に皆が直接作用できる仕組みを作れないかと考え、すぐに作ったのが、遠隔でほら貝の音を鳴らせる仕組みでした。openSEは、それをブラウザ実装することで、汎用性を高めたものになります。

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Alive

授業中に利用していた「ゴリ貝」でしたが、授業が終わり、Zoomを閉じた後も時折鳴くようになりました。操作できるのは学生さんだけでしたが、誰が鳴らしているのかも、その目的もわからないコミュニケーションが生まれ、それを掘り下げたいと考えて実装したのが、本作「Alive」です。

「Alive」は、不特定多数の人々が同じ実空間を共有できるウェブサイトです。ユーザーがサイトにアクセスし、マウスカーソルをブラウザ上に重ねると、ライブで映し出されたある部屋にそのカーソルが現れます。つまり、自身がマウスカーソルになって特定の空間にワープし、ひとりの時間を過ごしたり、そこに集う他の人々とリアルタイムにコミュニケーションできるウェブサイトです。各ユーザーは、マウスカーソルとして表現されるので、属性がはぎ取られます。また、ユーザーに許容されているのはX座標とY座標の変化、すなわち運動だけで、言語の余地はありません。

インターネットを超えたマウスカーソルは、自然と自身の意識と重なり合い、布やプラスチックといった素材の違いや、角や段差などの空間的ギャップを、「感触」としてもたらします。例えば自分以外のマウスカーソルが、ある範囲を超えて近付くと、リアルな身体と同じように距離を取りたくなります。しかし、マウスカーソル同士でコミュニケーションをとり、共に踊ったり、同じ箇所に留まったりするなかで、次第に距離が縮まり、つながりあったり、重なったりできるようになります。このように、現実の身体を忘れ、インターネット越しの「意識」だけが触れ合う実空間として、「Alive」はそこにあります。

作品サイト
https://alive.salon
※PCから閲覧してください

アーカイブ
https://www.instagram.com/alive_archives/

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ゴリ貝

コロナ禍に見舞われた2020年3月、非常勤講師として講義することになっていた授業が、全面オンラインになりました。学生の皆さんと実空間を共有できなくなったなかで発想したのは、「皆がオンライン越しにこちらの空間に直接作用する」仕組みをつくることでした。そこで授業中、先生である私のZoom背景にゴリラのポスターを設置し、それをウェブブラウザを介して遠隔から操作できる(ゴリラの目が光り、ほら貝の音が鳴り響く)ようにしました。これにより、空間を超えたコミュニケーションを可能にしました。

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Monkey Fitness

鑑賞者の認知に起こる現象として、私たちの暮らす世界とは異なる、「コントロール可能な時空」を構築する作品。基盤となるのは、「空間スクリーン」という技術である。これは、特殊な回転体とプロジェクターを用いて、安価・簡易に、視域を限定しない裸眼立体視を実現するもの。「空間スクリーン」は、作者が投影原理を考案し、立体造形、及び金属加工を専門とする同僚と共に改良を進めてきたもので、東京藝術大学より特許出願中である。具体的には、3Dモデルを奥に向かって輪切りにし、それらを視聴者の目が追いつかない速さで特殊な構造体に投影することで、光の立体を構築するもの。こうして構築した立体に対し、さらに時間的な変化を与えることで、擬似的な時空を生み出す。視覚現象としての時空に踊る猿は、時間とは何か、空間とは何か、立体にとって質量とは何か、「見る」とはどういうことか、私たちが認識している世界とは何か、そして、存在とは何かを問いかける。また、視域を限定しない性質上、「皆で映像を取り囲んで観察する」というこれまでに無いアクティビティを実現する。

※本研究は、JST、COI、JPMJCE1308 の支援を受けたものです。

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タイトルなんてラララ

ドローイングの隣に添えたキャプションのタイトルが、転々と変化するインスタレーション。ある日、何気なく顔を描いた。その顔は、様々な表情に見えた。そこで、どんな表情に見えるか投稿できるサイト「全部同じ顔だな」を準備し、知人・友人に書き込んでもらった。すると、様々な解釈があることがわかった。その解釈を尊重したいと考えた時、本作に思い至った。体験者は、ウェブサイトを通して自分なりのタイトルを入力し、その場にいる人々と共有することもできる。セミパブリックな存在であるキャプションを活用した、共有の場を生み出す試み。

YouTube

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